綿ワタはワタ屋から仕入れる

綿布団の中ワタとして使用する綿ワタは、どこから購入しているかご存知でしょうか。実は、ワタ屋から仕入れています。

ワタ屋は、主に海外から原材料である綿を仕入れます。仕入れたままの原材料は、圧縮されてものすごく重たい塊です。その塊は解けないようにワイヤーで固定されています。それをほぐして、製綿機にかけて、あのフワフワの綿ワタを作ります。

綿布団はワタ屋が布団を仕立てて販売していたり、布団屋がワタ屋からワタを仕入れて布団を仕立てて販売しています。

当店仕入先のワタ屋

当店が綿ワタを仕入れているワタ屋は神戸にあります。当店が新規開店をした頃は別の製綿屋から仕入れていましたが、その製綿所が閉店したため、今のワタ屋をご紹介いただきました。実はそのワタ屋も、来年(2019年5月)にワタの卸を止めるそうです。

昔は、神戸は貿易の町で、綿ワタを運んでくる船がたくさんあったそうです。陸揚げされたワタは神戸市内にたくさんあったワタ屋が引き取り、製綿されていたそうです。

今の神戸では、震災の影響もあったためか、製綿所は見る影もなくなり、ついに1店だけになりました。

その1店も、社長がご高齢であり、後継者もいないということで、閉店されます。

ワタ屋が減っている

綿布団は綿ワタがないと仕立てられませんので、もし綿ワタが手に入らなくなったら、布団屋の存続が危うくなります。

実は、その危機が、少しずつ迫ってきています。布団屋にとって一番大切な綿屋が減っています。

大きな原因は綿ワタの需要が減ったことです。日本人の生活環境の変化で、ベッドが普及しました。また、綿布団は重たいという間違ったイメージが定着し、掛け布団として羽毛布団が主流になりました。

一般社団法人日本綿花協会ホームページの綿花の輸入量統計を見ると、1970年代のピークと比べて、2010年代には10分の1以下の輸入量になったようです。

そのように綿ワタの需要が減ったことで、綿ワタを製造する業者が減りました。また、ワタ屋の後を継ぐ人も少なくなり、高齢のために廃業されています。さらには、製綿機が製造されなくなったため、機械が壊れて廃業する業者さんもあります。

原材料の綿は世界中で生産されているのですが、このような原因で日本では綿ワタを製造する人が少なくなってきました。

綿ワタが価格上昇!?

販売されているものは、価格は基本的に需要と供給によって決まります。綿ワタは需要があっても供給が少なくなってきています。すると綿ワタの価格が上昇し、綿布団や打ち直しの価格が上昇します。

価格が上昇すると、綿ワタを製造したいという人が増え、すると製綿機を修理してくれる業者も増えてくると、また綿ワタの価格が若干上昇するとしても、極端に上がることはないと思います。

今は、ワタ屋の企業努力で、綿ワタの価格が上昇をしないようにしてくれていますが、それもいつまで続くかわかりません。

綿ワタの消費量が減ったことは時代の変化かもしれませんが、日本古来の文化が失われていくとなると、さみしいものですね。

布団のコラム


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